【朝日新聞】ツイッターのネットデモが500万投稿近くなったことを問われても、正面から答えない安倍首相。国民の声に真摯に答えるべきだ

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2020/05/11(月) 07:46

11日午前に衆院、午後には参院で予算委員会の集中審議が行われ、安倍晋三首相らが出席します。新型コロナウイルス感染拡大で緊急事態宣言が延長されたなか、新たな生活支援策や「出口戦略」などをめぐり、論戦がかわされる見込みです。タイムラインで速報し、記者が解説します。
拡大する衆院予算委で、国民民主党の玉木雄一郎代表の質問を聞く安倍晋三首相=2020年5月11日午前10時23分、岩下毅撮影
16:10参院予算委員会終わる
　参院予算委員会の集中審議が終わった。
16:25緊急事態宣言、解除後に再宣言も　基準を表明へ
　安倍晋三首相は参院予算委員会で、14日をメドに検討している新型コロナウイルスの緊急事態宣言の一部解除について、その後に感染者が増え、改めて宣言を発出せざるを得ないと判断する場合の基準も示す考えを示した。日本維新の会の東徹氏の質問に答えた。
　首相は「この1～2週間の状況をみていると、新規感染者ゼロが続いている県も相当出てきている」とした上で、宣言解除の条件として、新規感染者数の水準▽近隣都道府県の感染状況▽重症・重篤者に対応できる態勢ができているか▽必要なPCR検査が迅速に実施できるか――などの条件を説明。「解除した時に、再び再認定する時の考え方も示したい」と述べた。
　こうした宣言をめぐる基準について、東氏が「国民から見て分かりやすい数字で示してもらえるか」とただしたのに対し、西村康稔経済再生相は「その方針だ。専門家とどのレベルでいいのか、日々議論している」と応じた。
　西村氏は、国内の感染者数について「ワクチンができるまではずっとゼロが続くことは難しい。小さな波を大きな波にしないために、それぞれの地域でクラスター（感染者集団）対策で追いかけられるレベルにしたい」と強調。「5月中にも（感染追跡）アプリを入れるべく今、準備している」と述べた。
拡大する参院予算委で質問する日本維新の会の東徹氏=2020年5月11日午後3時20分、岩下毅撮影
14:10給付金「性風俗業対象外は職業差別」　野党が見直し求める
　中小企業や個人事業者向けに最大200万円を配る「持続化給付金」で、性風俗業が対象外となっていることについて、立憲民主党の石橋通宏氏が「職業差別だ」として見直しを求めた。
　風俗業などで働く人への支援をめぐっては、4月に休校措置に伴う休業補償の助成金でも風俗業などが一時対象外となったが、政府が方針を撤回。助成金の対象に追加となった。
　石橋氏は「今回また持続化給付金で風俗営業に従事する人を除外している。なんでまた職業差別をするのか」と見直しを求めた。
　給付金の対象から性風俗業が外された経緯について、梶山弘志経済産業相は「社会通念上、公的資金による支援対象とすることに国民の理解が得られにくいといった考えのもとに、これまで一貫して国の補助制度の対象とされてこなかったことを踏襲し、（今回も）対象外としている」と説明。一方、安倍首相は「いままでの例に鑑みて対応をしているが、フリーランスへの対応も含め、必要な方に給付が届くようにしっかりと検討していきたい」と述べた。
拡大する参院予算委で質問する立憲民主党の石橋通宏氏=2020年5月11日午後1時51分、岩下毅撮影
13:30実際の感染者数、「実は10倍か20倍か…」
　新型コロナウイルスをめぐり国内で計1万5千人超の感染者が確認されている中、政府の専門家会議の尾身茂副座長は参院予算委員会で「報告された感染者がすべてを捕捉しているわけではない」と説明した。確認された感染者数に比べ、実際の感染者数がどれだけ多いかについて、「実は10倍か、15倍か、20倍かというのは、今の段階では誰も分からない」と語った。
　立憲民主党の福山哲郎幹事長への答弁。安倍晋三首相も「現在の感染者が、PCR検査で確定している感染者数よりも多いだろうと考えているが、どれぐらいいるかは申し上げられない」と答えた。
　福山氏が「世界中は無症状・軽症の方も含めて検査して感染者を出し、実態を把握する中で議論している」と主張すると、首相は「世界各国でも、無症状の方をどんどんPCR検査をしているわけではない」と反論した。
　問い詰められた尾身氏の答弁をめぐり、首相が何らかアドバイスをしたとして、福山氏が「総理が答弁指示してどうするんですか」と憤る場面もあった。
拡大する参院予算委で、立憲民主党の福山哲郎幹事長の質問に答弁する基本的対処方針等諮問委員会の尾身茂会長=2020年5月11日午後1時28分、岩下毅撮影
13:25検察庁法改正案、首相「内角の恣意的な人事、懸念ない」
　立憲民主党の福山哲郎幹事長は…