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【解説】 車に娘を置き忘れ死亡…「誰にも起きうる事故」と医師が警鐘 親を責めるより防止策を

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2020/06/20(土) 11:53

茨城県つくば市で17日、在宅勤務中の父親(40)が次女(2)を車に置き忘れ、約7時間放置された次女が死亡する事故があった。父親は県警に「仕事が忙しくて頭がいっぱいだった」と話し、朝に長女(8)を小学校に送った後、次女を「保育園に預けるのを忘れていた」とも話しているという。 この悲しい事故に対し、ネットなどでは、父親を責める論調のコメントも多い。しかし、ヨミドクターに連載コラム「 『教えて!ドクター』の健康子育て塾 」を執筆している小児科医の坂本昌彦さんは、「今回のような事故は、実は誰にも起こりうる。『私は絶対にしない』『するわけがない』と思っている人ほど気をつけるべき」と指摘する。大きなストレスで記憶は抜け落ちる  坂本さんが 5月執筆のコラム で紹介しているイタリアの報告(2013年)によると、車内放置が原因で亡くなった16例のうち、12例は仕事や買い物の間、子どもを車内に待たせていたケースだったが、「車内に子どもを忘れていた」というケースも3例あった。坂本さんは、「気分がひどく落ち込んでいたり、反対に幸せな状態だったり、大きなストレスがかかっていたりすると、人の記憶は抜け落ちてしまうことがあります。子育ては、特に仕事と両立させていたり、何人もの子どもの世話をしていたりする場合、同時に複数の課題をこなさなければならない『マルチタスク』状態となります。そんなとき、後部座席で静かに寝ている子どもの存在を忘れてしまうようなことが起きうるのです」と話す。ストレスが記憶に与える影響を調べた2008年の海外の研究では、「ストレスは作業記憶(短い時間、情報を一時的に保ちながら、複数のことを同時にこなす能力)に影響を及ぼす」と結論づけている。「後部座席に貴重品を置く」などの工夫を  つまり、そうした人間の性質を理解したうえで、事故の予防を考える必要があり、「気をつけてください」では解決しない問題なのだ。坂本さんは、事故を未然に防ぐための工夫を、意識して日常生活に取り入れることを勧める。「忘れないためのルーチンを決めて、守ること。特に、幼い子どもを後部座席に座らせることがある場合は、貴重品など大事なものをわざと後部座席に置いて、車を離れるときには必ず後部ドアを開ける習慣をつけるなどの方法が有効です」 もちろん、子どもの置き忘れだけでなく、買い物などの間、幼い子どもを車内で待たせたことによる事故も多い。気温35度の戸外で、オーバーヒートなどで空調が止まった場合、車内の温度が熱中症の危険レベルに達するまでに15分しかかからないという実験結果もある。 「そんな不注意を、自分が犯すわけがない」と自負する人ほど、潜在するリスクに向き合っていないことになる。今回の痛ましい事故から、正しく学ぶことが必要だ。

この記事へのコメント

2なら自販機おごる

馬鹿に子供産ませないこと以外で防止策あるか?

他人の子だし責めはしないよ馬鹿馬鹿しい

防止策は発達障害と結婚しないことだな 付き合ってる相手が忘れ物失くし物が多いなら要注意な

大事な物は助手席に置く。

誰にでも起きうる? 確かに、茨城県の男性が父親だと誰にでも起きうると思います。 私も茨城出身なので、他の男性がどんな人間か知ってます。

普通は起こり得ない。

アラームが鳴る仕様にすればいい

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