厚生労働省が8日発表した6月分の毎月勤労統計調査(速報)で、物価の影響を考慮した働き手1人あたりの「実質賃金」は前年同月より1・6%減った。減少は15カ月連続。春闘での賃上げが反映されて「名目賃金」は増えたが、物価の伸びに追いつかない状態が続いている。 名目賃金にあたる現金給与総額は46万2040円で、2・3%増えた。2%を超える伸びは2カ月連続。このうち、基本給や残業代などの「きまって……