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「パクりまくる中国」に日本が勝てない深い事情:「成功する中国企業」と「衰退する日本企業」の差、マネの放棄は「学びの放棄」と同意義★3

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2020/06/15(月) 06:33

有名企業の製品を「パクりまくる中国」から学べることとは?(写真:fotoVoyager/iStock)

有名企業の製品をコピーし、発展させるのが中国企業の手法だ。成長を続ける彼らが何に重きを起き、日本人がそこから学べることとは何か? 高千穂大学准教授・永井竜之介氏の新刊『リープ・マーケティング 中国ベンチャーに学ぶ新時代の「広め方」』より一部抜粋・再構成してお届けする。
「中国企業はコピーが上手い」
昔から言われてきたことだが、はっきり言って、この指摘は的を射ている。中国企業は、アメリカや日本の魅力的なビジネスをコピーして取り入れ、自らの成長に利用してきた。しかし、だからといって「中国はズルい」「評価に値しない」と言うのは的外れだ。
「パクる」ことは簡単なことではない
そもそも「他社のビジネスをコピーして成功する」のは、そう簡単な行為ではない。まず日常的に、世界中の同業・他業種のビジネスについて情報収集しておく必要がある。そうして、優れたビジネスを発見したら、即座に「どこが優れているのか」、「なぜその特長は実現できたのか」を分析する。
自社ビジネスと組み合わせられる特長を見つけたら、自社に取り入れる意思決定を迅速に行い、資源を投入して、実現させる。つまりマネるためには、リサーチ・分析・発案・意思決定・資源分配・実行というプロセスが求められる。これだけの複合スキルを発揮できる企業や人材に対して、「ただマネが上手いだけ」とは言えないはずだ。
そのうえ、現在の中国企業はただのマネで終わらない。ただマネるだけでは、本家の劣化版で終わってしまい、競争に勝ち続けることは難しい。そうではなく、他社の優れた特長を自社に取り入れ、ビジネスの新たな組み合わせをつくることで、差別化を量産していっている。
その代表例が、マネが当たり前の中国国内でさえ「パクリすぎ」と非難されながらも、7兆円を超える時価総額に飛躍を遂げた美団点評(メイチュアン・ディアンピン)だ。
2019年、アメリカの経済誌『Fast Company』が発表した「世界で最も革新的な企業」でトップに選ばれたのが、中国ベンチャーの美団点評。同社のCEOの王興(ワン・シン)氏は、自身を「コピーの天才」と称する連続起業家である。
Facebookをコピーした「校内網(シャオネイワン)」、Twitterをコピーした「飯否(ファンフォウ)」に続き、グルーポンをコピーして始めたのが「美団」だった。当時、類似の競合サービスは中国国内に無数にいたが、美団はあらゆるクーポンサービスの特長をコピーして取り入れ、トップシェアを獲得した。

この記事へのコメント

日本人は変なプライドがあるので自力で再浮上は無理です おとなしく日本州か日本省の道を探りましょう

我的特技是日本国籍 by氷河期

パクってんじゃなくてやれる人材ごと取り込んでるからなあ

日本も昔は同じだった

いい加減東洋経済は禁止ソースにしろよ

日本のアダルトビデオは高品質( `犧エ犧エ∇´犧エ)

技術の流出をさせない努力をしなかった国も企業も悪い

日本が開発費かけて開発した製品の情報を 合弁企業作らせてタダでもらってるのが中国。 開発費掛からないだから儲かるに決まってる。 情報タレ流してる経団連役員が癌。

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